2009~2010 Delhi Varanasi India

 

11月末、デリーに到着して、香辛料マサラの洗礼を受け、シタールの修理をメーカー・リキラム のサンジャイ氏にしてもらい、一路ヴァラナシへ。
ジャガナータ寺院の中にある、なじみのゲストハウスに到着してすぐ、なんと突然タブラのシェーン氏(日本、インドでいつもお世話になっている)が現れた。(彼とは偶然に出会うことがとても多い)さわやかに晴れ渡った空の下、大きな菩提樹の木の下で、めでたい気分になったのでした。じつは同じ列車で移動していた らしい。
後日毎朝練習し合うことになり、最初のコンサート [United Nation Of Indian Classical Music] に向けて頑張っていたのでした。
出演者は、カナダ人で巨匠・シャルダーサハイのお弟子さんのショーンさん(写真右)
2006 年3月にアシューバブー・メモリアルコンサート 他、に私を導いてくれて、日本でも何度か共演させてもらっているタブラ奏者のシェーンさん(写真左)、中央はドゥルパッド声楽をリトゥウィック・サンニャルさん(ミュージコロジストでヴァラナス・ヒンドゥー大学のミュージックカレッジ学長)から習われているユキさん、そして奥は南沢です。
この日はコンサートの前日で、新聞記者のインタビューを受けるために、企画者のチョテラール氏が経営する楽器屋に集まったのでした。

 

 

 

企画者の方が会場を借りて行う最初のコンサートで、この日は冬至でした。
オープニングはユキさんのシュローカー(マントラをラーガの旋法で唱う)に始まり
ショーンさんのタブラソロ、クリアーな音で本格的な独奏は圧巻でした
その後、南沢とシェーン氏で演奏させていただきました。

 

 

終演後の記念撮影

前列右 は名手カナイヤラール氏の若いお弟子さん

タブラソロの間、サーランギーという擦弦楽器で伴奏しました

以下新聞記事

 

 

 

首都ニューデリーで、牛を見つけると安心します。

 

 


視線が合ってしまって...  荷役の牛。

 

 

ヴァラナシでは毎日停電になること数時間
懐中電灯で影絵大会、ランプとグラスで、手は生徒のチエちゃん。


 

 

2度目のコンサートは1月16日、毎度家族のようにお世話になっているInter National Music Center Ashram にて
タブラ伴奏は、ダミーことサンディープ氏。
たまたまこの日の同じ時間帯に、ヴァラナシにはめったに来られない、バンスリ(竹笛)の巨匠ハリー・プラサッド・チョウラシアさんのコンサートがあり、
会場は閑散とした状態。演奏後に記念撮影しました。

 

 

 



サラスワーティープジャ(弁天祭)の日1月20日
この日はガンジス川に近い先生の実家で、プジャ(儀式)に参加させていただきました。楽器やノート、演奏に必要な道具など、祭壇に置き、マントラをあげてもらったり、散花をしたり、お祈りをしました。最後にプラサーッド(おさがりのお菓子)をいただき、無事に参加させていただけたことに感謝。

そして午後、恒例のアシューバブーハウスで開催されるホームコンサートに、2006年に続き2度目の演奏機会をいただきました。
今年で65年目だとか、過去に多くのすばらしい演奏家の方々が、奉納演奏されている舞台で、演奏させてもらえることは、すばらしく名誉なことで、とてもありがたかったです。控え室には、打楽器タブラの巨匠アシューバブーさんと親しかった、あの有名なラビ・シャンカールさんの若い時の写真を始め、多くの昔のアーティストの方々の写真であふれていました。

聴衆の方ではなく、祭壇の方に向かって演奏者は奉納します。
マイクでひろった音が、屋内屋外共に流れました。

中央が、サラスワティー
日本の仏教での、天台宗や真言宗での真言は「オンソラソバテイエイソワカ」ですが、ソラソバテイとはサラスワティーのことです。
右に、たくさんの献花がされている写真のかたが、アシューバブーこと故アシュトッシュ・バッタチャリアさんです。
演奏が始まる前に、ご家族の方々、多くのお弟子さん達の献花がありました。

そして演奏は、私と打楽器タブラのシェーン氏との共演でスタートしました。
次に素敵な女性ヴォーカルの、プリヤンカ・バッタチャラジ女史。
最後にモハンビーナと呼ばれるインド式スライドギターの名手サンジャイ・ヴァルマ氏の演奏に伴奏がアシューバブーの息子さんでデーババラタ・バッタチャリアさんでした。
この演奏はもう圧巻そのもので、本当にすばらしかったです。

私自身の演奏は、幸いにも悔いが残るものではなかったのですが、いかに聴衆のみなさんに響いたのか、ひとそれぞれに、それなりに感じていただけたこととおもっていました。しかし、終わってから多くの方々に「お誉めの言葉」をいただき、とても幸せでした。デーババラタさんが、こんどは君と一緒に演奏やろうね!と言っていただけたのは、とんでもないことでした。感謝。とにかくよかった、。


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